◆ 通い妻 03 ◆
2009年12月13日 (日)
心もち早めに仕事を切り上げた直江が帰宅してみると、リビングでは何故か宴会が催されていた。
「おう!直江ぇ!帰ったかぁっ!」
「おっかえりぃ~~~っ!」
「お前ら……」
こぼれた酒やら割れたコップやらで大惨事となっている中、ふたりに酔い潰されたらしい高耶はソファでぐっすりと寝込んでいる。
まとわりつくふたりを振り払いながら高耶を抱き上げて寝室まで連れて行った直江は、程なくして戻ってきた。
「なおえなおえ!お酒がたりないよ~~っ」
「ご自慢のゴールドカードでたっかい酒でも買って来いっ」
このままふたりの相手を続けるより、さっさと酔わせて眠らせたほうが得だと考えたらしい。
直江は大きなため息を残して、買出しに出発した。
「……で、どう思う?」
直江が出て行って、ふたりは赤らんだ顔ながらも真顔に戻る。
「月イチ以上で来てんのは間違いねえだろ」
目の前ですでに空になってしまった皿に盛られていた料理は景虎が作ったもので、
量はきっちりふたりぶんだった。あやしすぎる。
「ま、口は割らねーだろうけどな」
寝室と玄関を交互にみやって、千秋は人差し指で少しずれた眼鏡を定位置へと戻した。
「おう!直江ぇ!帰ったかぁっ!」
「おっかえりぃ~~~っ!」
「お前ら……」
こぼれた酒やら割れたコップやらで大惨事となっている中、ふたりに酔い潰されたらしい高耶はソファでぐっすりと寝込んでいる。
まとわりつくふたりを振り払いながら高耶を抱き上げて寝室まで連れて行った直江は、程なくして戻ってきた。
「なおえなおえ!お酒がたりないよ~~っ」
「ご自慢のゴールドカードでたっかい酒でも買って来いっ」
このままふたりの相手を続けるより、さっさと酔わせて眠らせたほうが得だと考えたらしい。
直江は大きなため息を残して、買出しに出発した。
「……で、どう思う?」
直江が出て行って、ふたりは赤らんだ顔ながらも真顔に戻る。
「月イチ以上で来てんのは間違いねえだろ」
目の前ですでに空になってしまった皿に盛られていた料理は景虎が作ったもので、
量はきっちりふたりぶんだった。あやしすぎる。
「ま、口は割らねーだろうけどな」
寝室と玄関を交互にみやって、千秋は人差し指で少しずれた眼鏡を定位置へと戻した。
PR
10≪ | 2024/11 | ≫12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
∥ 最新話 ∥
◆
ホワイトデー その5
◆
03月14日(日 )
◆
ホワイトデー その4
◆
03月14日(日 )
◆
ホワイトデー その3
◆
03月13日(土 )
◆
ホワイトデー その2
◆
03月13日(土 )
◆
ホワイトデー その1
◆
03月12日(金 )
◆
バレンタイン その5
◆
02月14日(日 )
◆
バレンタイン その4
◆
02月14日(日 )
◆
バレンタイン その3
◆
02月13日(土 )
◆
バレンタイン その2
◆
02月13日(土 )
◆
バレンタイン その1
◆
02月12日(金 )