◆ 誤解 05 ◆
2010年01月10日 (日)
誤解は解けたはずなのに、先程から正体不明の緊張感がふたりを包んでいる。
不安を隠しきれない高耶が無意識のうちに爪を噛んでいると、直江は人通りの少ない路地に車を停めた。
「何だよ」
あたりの暗がりがますます不安を掻き立てる。
「部屋に着くまで我慢するつもりでしたけど」
そう言って直江は、高耶の身体を引き寄せた。
「んッ………」
強引に唇を重ねられて、久しぶりの感覚に鳥肌が立つ。
かなり長い時間をかけて、口付けを味わった直江は、顔を離した後で、
「あなたも我慢できそうになかったでしょう」
と言った。
そうだったのだ。
さっきまでの緊張感は互いに欲情する心を押さえ込んでいたせいだったのだ。
少しだけ乱れた直江の息が高耶にかかって、浴室の幻とは別物であることを証明する。
「……さあな」
直江以上に息を乱した高耶は、再びの口付けを味わいにいった。
不安を隠しきれない高耶が無意識のうちに爪を噛んでいると、直江は人通りの少ない路地に車を停めた。
「何だよ」
あたりの暗がりがますます不安を掻き立てる。
「部屋に着くまで我慢するつもりでしたけど」
そう言って直江は、高耶の身体を引き寄せた。
「んッ………」
強引に唇を重ねられて、久しぶりの感覚に鳥肌が立つ。
かなり長い時間をかけて、口付けを味わった直江は、顔を離した後で、
「あなたも我慢できそうになかったでしょう」
と言った。
そうだったのだ。
さっきまでの緊張感は互いに欲情する心を押さえ込んでいたせいだったのだ。
少しだけ乱れた直江の息が高耶にかかって、浴室の幻とは別物であることを証明する。
「……さあな」
直江以上に息を乱した高耶は、再びの口付けを味わいにいった。
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