◆ 誤解 01 ◆
2010年01月06日 (水)
「は…ァ………ッ」
高耶は白い湯気のこもる浴室で、自らを慰めていた。
右の手があの男のリズム真似て性器を扱けば、左の手は双丘を割って奥深くまで浸入して来ようとする。
「………ふ……ッ……」
いつ家族に開けられてしまうかもわからない扉を気にしながらもこんなことをしているのは、最近全然直江と会っていないせいだ。
高耶のバイトが忙しいのもあるが直江も急に仕事量が増えたらしく、明日は日曜だというのに出勤するのだと言っていた。
「んッ……ン……」
鼻にかかった声が大きくなろうとするのを、必死で抑える。
けれど"我慢などするな"という男の低い声が、耳のすぐ傍で、間違いなくした。
「ア……ア……ッ………」
右手の動きを激しくして数十秒後。
「な……おえッ……っ!」
名前を呼んだ瞬間、全身を甘い痺れが駆け巡って、両腿が痙攣した。
「………はぁッ……は……ッ」
乱れる呼吸を整えながら、シャワーの水で薄まった白濁液が排水溝へと流れていくのをぼんやりと見つめる。
自慰の後はいつも、我慢が出来なかった自分への怒りとの闘いだ。
直江も高耶に会えなくて、こんな思いをすることがあるのだろうか。
けれどあの男が自分を想ってひとり処理する姿は、ちょっと想像がつかない。
「……………」
高耶の胸の怒りは、苦味のある感情に取って変わった。
高耶は白い湯気のこもる浴室で、自らを慰めていた。
右の手があの男のリズム真似て性器を扱けば、左の手は双丘を割って奥深くまで浸入して来ようとする。
「………ふ……ッ……」
いつ家族に開けられてしまうかもわからない扉を気にしながらもこんなことをしているのは、最近全然直江と会っていないせいだ。
高耶のバイトが忙しいのもあるが直江も急に仕事量が増えたらしく、明日は日曜だというのに出勤するのだと言っていた。
「んッ……ン……」
鼻にかかった声が大きくなろうとするのを、必死で抑える。
けれど"我慢などするな"という男の低い声が、耳のすぐ傍で、間違いなくした。
「ア……ア……ッ………」
右手の動きを激しくして数十秒後。
「な……おえッ……っ!」
名前を呼んだ瞬間、全身を甘い痺れが駆け巡って、両腿が痙攣した。
「………はぁッ……は……ッ」
乱れる呼吸を整えながら、シャワーの水で薄まった白濁液が排水溝へと流れていくのをぼんやりと見つめる。
自慰の後はいつも、我慢が出来なかった自分への怒りとの闘いだ。
直江も高耶に会えなくて、こんな思いをすることがあるのだろうか。
けれどあの男が自分を想ってひとり処理する姿は、ちょっと想像がつかない。
「……………」
高耶の胸の怒りは、苦味のある感情に取って変わった。
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