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『 クリスマス 03 』≪≪    ≫≫『 クリスマス 01 』

◆ クリスマス 02 ◆  2009年12月24日 (木)

 男がふたり、汗だくになりながら必死に快楽を貪る姿というのは、端から見てどれほど滑稽に映るのだろう。
 今日、街ですれ違った恋人たちは皆、今頃ベッドの中で甘い時間を過ごしているはず。
 けれどいまの自分達は、世界中のどんな恋人たちよりも貪欲であるに違いなかった。
 体中を、汗なのか潤滑油なのか精液なのか、いずれにしてもいかがわしいもので湿らせて、高耶の喉はずっと甘いは声を洩らし続けている。
「…んッ………はッ……も……ムリだ……っ」
「……無理じゃない」
 直江は自分の腹の上で躊躇している高耶の腰を掴むと、一気に引き下ろした。
「アアアッ………!」
 これでもう何度目の挿入なのかもわからない。
 早く終わらせたくて一応自分で動こうとはしてみたものの、身体を支えるのがやっとの状態で、高耶は直江にしがみつくしかなかった。
「んッ………」
 求められて舌を絡ませていると、自らの体内で直江のモノが反応しているのが感じ取れる。
 性交渉における優位性はきっと、挿れるか挿れられるかではない。
 するか、されるか、だ。
 直江を下目遣いで見下ろしながら、高耶はそう思った。
 今ならきっと、羞恥を感じずに腰を振れるのに。
 そうして、男の顔の歪む様を笑ってやりたかった。
 いつも自分がされているように。
 けれど手足がやたらと重くてとてもやれそうにない。
 だから、動け、と命じてみた。
 すると直江は、高耶の言うがままに腰を突き上げ始めた。
「あッ……アアアッ……」
 優位を保ちたい高耶は、必死に直江を睨みつける。
 粘着質な卑猥音が、リズミカルに暗い部屋に響き渡っていた。
 遠い昔、どこかであの有名人が生まれた夜。
 慈悲深い"神の子"ならば、きっとこんな愚行も、愛故だと笑って赦してくれるだろう。
「んッ……んんッ!……あッ…ああッ……アアア──ッ!」
「………高耶さん……っ」
 やがてふたりして、欲望のなれの果てを吐き出した。
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