◆ クリスマス 03 ◆
2009年12月25日 (金)
自分の身体の一部分が愛しい存在に眼も眩むような快楽を与える。
そんな奇跡は聖夜にこそ相応しい。
直江にしてみれば、自分の行為に高耶が応えてくれるというだけで感動ものなのだが、彼が自分に快楽を与えようとする様は、まさしく罪人にも惜しみなく愛を与えるかの聖人そのものに見えた。
直江の腹の上に跨って、直江自身をあますところなくのみ込んだ高耶の身体は、先程から小さく震えている。
彼はそのしなやかな身体を上下させて、直江を悦ばせようとしてくれているのだ。
しかし、すでに三度も達している身体では、思うように力が入らない。
腰を必死に持ち上げようとしても、手足が言うことをきかないから中々うまくいかない。
それでじれったくなったらしい。
直江の首筋にしがみついて、額を擦り付けてきた。
「……なおえ……っ」
「………どうしたの?」
顔をあげさせて求めた口づけは、柔らかくて甘い。
熟れた果物のようだ。
すぐに離れてしまった唇が名残惜しくて追おうとすると、黒く濡れた瞳が熱っぽく直江を見下ろしてきた。
「……うごけ……よ……っ」
"神の子"に乞われて、応じずにいられる人間などいない。
気がつくと、我を忘れて腰を振っていた。
「あッ……アアアッ……」
絡み合う視線も、互いの肌にかかる吐息も、すべてが尊い。
見慣れたホテルの一室も、今夜は聖なる地へと変化する。
遠い昔、未だに人の罪を負い続けているあの救世主の生まれた夜。
罪人が高みへと昇りつめることも、彼とならば可能なのだ。
「んッ……んんッ!……あッ…ああッ……アアア──ッ!」
「………高耶さん……っ」
やがてふたりして、奇跡の証を吐き出した。
そんな奇跡は聖夜にこそ相応しい。
直江にしてみれば、自分の行為に高耶が応えてくれるというだけで感動ものなのだが、彼が自分に快楽を与えようとする様は、まさしく罪人にも惜しみなく愛を与えるかの聖人そのものに見えた。
直江の腹の上に跨って、直江自身をあますところなくのみ込んだ高耶の身体は、先程から小さく震えている。
彼はそのしなやかな身体を上下させて、直江を悦ばせようとしてくれているのだ。
しかし、すでに三度も達している身体では、思うように力が入らない。
腰を必死に持ち上げようとしても、手足が言うことをきかないから中々うまくいかない。
それでじれったくなったらしい。
直江の首筋にしがみついて、額を擦り付けてきた。
「……なおえ……っ」
「………どうしたの?」
顔をあげさせて求めた口づけは、柔らかくて甘い。
熟れた果物のようだ。
すぐに離れてしまった唇が名残惜しくて追おうとすると、黒く濡れた瞳が熱っぽく直江を見下ろしてきた。
「……うごけ……よ……っ」
"神の子"に乞われて、応じずにいられる人間などいない。
気がつくと、我を忘れて腰を振っていた。
「あッ……アアアッ……」
絡み合う視線も、互いの肌にかかる吐息も、すべてが尊い。
見慣れたホテルの一室も、今夜は聖なる地へと変化する。
遠い昔、未だに人の罪を負い続けているあの救世主の生まれた夜。
罪人が高みへと昇りつめることも、彼とならば可能なのだ。
「んッ……んんッ!……あッ…ああッ……アアア──ッ!」
「………高耶さん……っ」
やがてふたりして、奇跡の証を吐き出した。
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